元禄時代から続くという老舗中の老舗。
「魚十」さんという仕出し料理屋さんでごちそうになりました。
「江戸最古の食べ物屋」とも紹介されることがあるのですって。
なんという長い歴史でしょう。
そんな「魚十」さんの詳しいお話が記載されている
サイトがありました。こちらが詳しいですね。
小伝馬町の台所、魚十に見た、江戸っ子の心意気
最初の一皿。美しい盛り付けですね。
一つ一つがしっかりとしたまっすぐな味わいで
丁寧なお仕事が伝わります。
この日は芋焼酎をいただきました。
すっかり寒くなってお湯割りでもいいところですね。
でも、この日はお料理をしっかりいただきたかったので
あえて水割りで口をすっきりさせる方向に。
一刻者はバランスのよい飲みやすさなので
お料理をいただくにもでしゃばりすぎないでいい。
3階は聞くところによるとお座敷になっているようですね。
老舗ではありますが、ビル自体は近代的なつくりで
非常にキレイですっきりした内装。
2品目にいただいたのは鰆の幽庵焼き。
鰆というのは魚片に春と書くのですが、
「寒鰆」といって冬の方が脂が乗って美味しいのですってね。
柚庵焼きはつけダレに柚子をつかった焼き方。
これはお酒を進ませます。
この3色が入るとお料理はグっと華やかに魅力的になります。
老舗ならではのゆったりとした空気に包まれて
こんな煮物をいただくと、心からほっこりとしますね。
不肖この酒リーマン、博多揚げなるものを初めていただきました。
蟹のすり身をパンで包んで揚げたものだそうです。
切り口が博多帯に似ているところからついたのだそう。
こういう和とも洋ともつかないものを
しっかりと取り入れているところが素晴らしいですね。
長く続けていかれるには、変わってはいけないところと
変わらなければならないところ、そのバランスが大事なのでしょう。
しかし、そんな難しいことはいいとして(笑)
この蟹の博多揚げがまたすごく美味しい!
揚げたパンの「スナフッ」という食感が(伝わるかな笑)
気持ちよく、蟹の風味がいっぱいに広がる。
この感じはきっとチューハイにも合うはずです。
蓋をあけると蓋の裏側にワサビが張り付いている演出。
さらさらさらーっといただくと、おなかも心も大満足。
いやぁ、老舗の味わい、堪能しましたー
実は「魚十」さんの一番の名物、看板メニューがまだ未食。
今回、なんと1日限定20本という、その看板メニューを
ずっしり重たい玉子焼きは重厚な歴史の賜物。
代々受け継がれてきた歴史ある味わいが
この重さに詰まっています。
これはいいっ!さすが名物です!
しばらく関西に9年もいたボクにとっては
むしろ懐かしい甘みのある玉子焼き。
ここのお醤油を少しだけ垂らして白ご飯とともにいただくと
もう口の中は幸せの極地!!
確かにこの玉子焼きだけを買って帰りたくなる
気持ちもわかりますね。仕出し屋さんだけに。
なんというか、すごくほっこりといただきながらも
お料理からは江戸っ子の心意気みたいなものも感じます。
ランチもリーズナブルにやっていらっしゃいますが、
上の階では接待でご使用になるお客さんも多いのだとか。
庶民の中にあって、庶民が安心して通える料理屋さん。
そんな魚十さんでした。
ごちそうさまです。
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魚三の上をいくわけだ!!
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��だいぼんさん
なるほど!そうきたか!