京都時代を含めかれこれ10年近く憧れ続けていたお店があります。
立石もつ焼きー。大衆酒場の権化ー。名店中の名店ー。
特にボクのようなチューハイ(焼酎)好き、正確には甲類焼酎好きには
聖地とも呼ぶべき、伝説的なお店。それが「宇ち多゛(うちだ)」さん!
こんなにも大衆酒場好き、かつ一人酒好きなボクでも、
ここだけはハードルが高くて入れなかったんです。
いつも指をくわえて前を通りすぎていたお店。
「あぁ、いつか行ってみたい!だれか連れて行って!」
先日、後輩Sが初の「宇ち入り」(宇ち多゛さんに行くこと)を果たした
と聞いて、「ぜひ連れて行ってくれ!」とFBで誘ったのがきっかけ。
京都の頃に一緒で東京に転勤してきている先輩Nさんと3人で挑みます。
ボクの人生でもハイライトになるべく初のうちださんです!
もつ焼きもさることながら生モノメニューも人気なので、
すぐに売り切れちゃうらしく、常連さんは早い時間に集中するのですね。
一人客が多いので、回転しだしても空くのは一人席になるわけで、
初めてのボクらにはそれが一番の恐怖ですから笑
並んで座るためにも開店の14時をめがけて並ぶことにしました。
3人とも会社を午後休にして、13時に京成立石駅集合!
1時間前だというのに、すでに列ができていましたね、さすが!
天気も良好。ネクタイ外してステキな午後休ーっ!
こんなお休みの使い方、素晴らしいよね、と自分たちでいい合う笑
ドキドキとワクワクが入り混じった遠足の前の日モード。
あぁ、楽しみーっ!だけどちょっぴり不安・・・。
おー、このテーブル!いろんなサイトで見た通りだ!
カウンターの常連さん方はもう食べ始めてる!!
すごい早さですね。
おーーっ!!光り輝く黄金色の液体!!これぞ正真正銘の「梅割り」!
肉厚のレトロちっくなグラスに宝焼酎を一升瓶のまま注がれて、
そこに魅惑の梅シロップを垂らしていただきます。
だから度数的にはほぼ「生(き)」のまま。20度以上はあるかな。
力強いアルコール感ですが、甘く後をひく梅シロップが和らげる。
梅酒のような梅味ではなくて、梅風味のどこか懐かしい味わい。
常連さん方は自分好みの部位を指定して入れてもらっています。
一日に出る数が決まっている部位もあるそうです。
酒リーマンは、なんといっても場所、酒場自体に弱いもので 笑
もう、食べ物やお酒が、という前に、お店の素晴らしい雰囲気に
すっかり舞い上がっちゃって、ずっと浮足だった状態。
憧れが強すぎたもので、許してください。
でも、これはお伝えしておかないと。
曲がりなりにも、これだけ飲み歩いているボクでも、
なかなか入りづらかったのには理由があるです。
それは「宇ち多゛」さん独特のオーダーシステムです。
看板である「もつやき」ですが、
メニューには「もつやき」としか、書かれていないんです。
そしてオーダーの仕方が慣れないと難しくて、
部位の名前+焼き方+焼き具合等々を指定していくんですね。
詳しくは有名なサイトをご覧いただいた方がいいでしょう。
「ツル」というのは、おちんちんのことだそうです。
この味わいがまた独特なんですねー!かなりワイルドな風味。
ガシガシと一気に食べていくのが合ってる感じ。
味わいも濃い目なのですが、ここに流し込む梅割りサイコー!
やっぱり焼酎は肉類と一緒が一番似合っている気がしますね。
超人気メニューですぐに売り切れちゃうのだそうです。
生とはいってもしっかりボイルしてありますが、
これがもう、絶品!!っくーーっ!!うまいっ!!
じつは今回、もつ焼き以上に感動したのがこちらでした。
これはお代わりしたいくらだぞ。
こういう酒場写真が好きなのものでパシャリ。
一見、コワモテの店員さんも実はすごくいい人で、
お客さんに対してタメ口なのは好みはあるでしょうが、それが下町。
逆にそんなところがすごくキサクな感じで
オーダーもしやすいんですよね。
ボクらが初めての客だとすぐわかるようで、
気を使っていただきました。ありがたい。
実はボク個人はもつ自体はそんなに積極的ではないのですよ。
それでも、これだけは大好物なんですよね、カシラ!
塩でいただきました。めっちゃジューシー!!うまいっ!
人気の梅割りですが、やっぱり度数が高いので酔ってしまいがち。
そこで一人が飲める杯数が決まっているんです。5杯まで。
お代わりの時は「何杯目?」と聞かれます。自己申告しましたけど。
これは・・・みそだったかな?ごめんなさい。記憶が・・。
こちらも焼酎にブドウエキスを垂らしたもの。
うーん、好み的にはやっぱり梅割りの方が好きかなぁ。
さすがのボクも結構酔っ払って!?いやいや、緊張で酔いませんよ笑
やっと周りを見渡せる余裕が出てきましたところ、
あらあら、もうお客さんたちは1回転しちゃっている人も。
お友達かな、と思ったら、どうやら隣に居合わせただけの方々。
明らかに初めてのボクらにもいろいろ話しかけてくれます。
こういうのが下町酒場のいいところですよねー!
そうでした。事前に調べておいたのに!ダメじゃん。
大きいお皿が4本で小さいお皿が2本。
あとは回転寿司のようにお皿の数でお会計をするみたい。
みんな好きなんですね!食べ物に男女は関係ないですから。
しかしほとんどの人が梅割りを飲んでいることに改めてビックリ。
こういう雰囲気こそが酒場の、焼酎の原風景なのでしょう。
「じゃ、そろそろだね」とお声掛けいただきお会計。
当たり前ですが、外はまだ断然明るいですね。
行列は絶えません。
駅近くのもうひとつの名店「ミツワ」さんです。
こんなことやっていると、近くのトイレから、
先程「宇ち多゛」さんで、ボクらのすぐ後ろに並んでいた常連さんが!
「ここは17時からだよ」と優しく教えてくださる。
「江戸っ子の方に行こうと思うんです」とボクらが言うと、
「江戸っ子は16時半だね」とアドバイスしてくださる。
やはりこのあたりでは、その3軒は別格のようですね。
では少々時間をつぶして散策しながら「江戸っ子」に向かいますか。
ともかく、念願の「うち入り」が果たせました!
これで、もう一人で来られる?
やっぱり素晴しいお店でしたね、「宇ち多゛」さん!
ごちそうさまでしたー!!
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「あんちゃん」に「何杯目?」と聞かれるのは酔っぱらってないかを見るためですよ!
返信削除嘘つこうもんなら、即退場だったりして・・・(^^;;
店の雰囲気は冷たい気がしましたが、これが江戸っ子の雰囲気なんですかね?
もう一度行きたい店です!(^^
>だいぼんさん
返信削除そうか、酔っ払ってないかを確かめているんですね。なるほど。
お店の雰囲気、そんな冷たい感じでしたか?一人のお客さんが多いからですかね。
これで一人で行けるようになりましたよ。