「池袋ギョーザ」
なんと郷愁を誘う響きなんでしょう。
今回は個人的な話ですみません。
池袋は学生時代の超濃厚な数年間を過ごした町。
とても語りつくせない程に思い出がこびりついています。
特に重要なことが2つ。
その後のボクの人生を大きく変えた2つ。
それが音楽とお酒です。
音楽サークルに入ってギターや創作活動を本格化するとともに
お酒を覚え、さまざまな人と交流して語りあう。
小説やエッセイや詩を書いて、ラジオ番組作って
映画とってハガキ職人をしてライブをして
自己表現という程ではなくても、いろんな
コミュニケーションを試していたのでした。
ただどれだけ自分のことを叫んでみても
ライブの後の打ち上げの1杯のお酒には敵わない。
ボクがお酒に大きくかかわるようになった原点が
ここにあるんです。
ライブの打ち上げの後に毎回朝まで飲んでいたお店
それがこの池袋 餃子楼さんです。
あぁ、もう懐かしすぎる。
この200mlのビアタンが強烈な印象。
もうイヤって程、飲まされましたね。
だからこそボクは今でもビールよりチューハイなんです。
トイレにもよくこもりましたね~(笑)
帰ってくれば来たで、自分の席に5杯くらいが並んでる
お酒のキャパシティはここで鍛えられました。
東武東上線には真っ黒な顔をしたロックの神様がいて
その神様に会えていないのは飲みが足りないから
新人は、演奏がうまいか、トークがうまいか、酒が飲めるか
3つの中から選ばされまして
結局どれを選んでも飲むことになるわけで。
いやぁ、今思えばホントにアホでしたね~笑
ボクが通っていたのはもう15年以上前ですが、
この内装はまったくといっていい程変わっていません。
大人数だったボクたちは決まって2階へ。
ほぼ貸切状態になっていました。
この日は1階でお世話になりました。
ここにロッカーたちの派手な靴が並んだものです。
各ブースでそれぞれの話題が盛り上がる。
音楽の話、恋愛の話、サークル運営の話、
就職活動の話、話題は尽きることがなかった。
大激論の末、ケンカになったり、
意外な人と意気投合して新バンドが結成されたり。
最初に入った人が、この真ん中にある、
囲炉裏の吊るしてあるような竹筒を外すのが仕事。
こちらの餃子がまためっぽう、ウマい!!
当時は知りもしませんでしたが、グルメぴあによれば
先代のご主人が本場満州の料理人に習ったのだとか。
確か昔はテレビに取り上げられた大きなパネルの
モノクロ写真が飾ってあったと思ったのですが。。
両面焼きの餃子です。こんがりでまたうまい。
この日ももう結構酔っていましたもので、
写真がマチマチですね。
何個入って出てきたのか、わからなくなっちゃってます。
ごめんなさい。
「ギョービ」という言葉は後で知るのですが、もっと広まっていいのかも。
今のボクにはギョーザこそドライチューハイですが、
ギョーザとお酒は切っても切れない関係ですね。
2人でどれだけギョーザ食べたことか。
ご一緒したYさんも大好物だというギョーザ。
安くて美味しい素晴らしいお店。
当時裏メニューでお願いしていたカレーラーメンは
今もやってくれるのでしょうか?
お店を仕切っていらしたおばさま(?子さん、名前忘れちゃった)は
もういらっしゃいませんでしが、お元気でしょうか。
池袋に行く用事があれば、ボクはまた通うことでしょう。
ボクを育ててくれたお店。
多感な青春時代を過ごし、その後の一生を左右する
お酒とのつきあいを教わったお店。
始発を待っていた、あの飴の棒を伸ばしたような時間。
明るくなった店の外でのけだるい一本締め。
ボクは忘れません。
ごちそうさまでした。
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思い出の店、思い出の味ってありますよね。
家庭のおふくろの味もその一つなのでしょうが、
行かなくなって久しい店には特に「のすたるじっく」になりますよね。
もちろん私にも「青春の味」はありますねぇ・・・。
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��だいぼんさん
たまにはノスタルジーに耽るのもいいかもしれません。
今回はだいぶセンチメンタルな文章になっちゃいましたが、
どっちかっていうと、おーっ!!すげーっ!変わってないー!!
っていうハイテンションだったんですよ、実際は。
昔の仲間と訪れたいですね。